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拡張ルール:聖杯戦争
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聖杯戦争とは?
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聖杯戦争とは、冬木市で行われる「聖杯の争奪戦」である。
聖杯とは『万能の能力を持つ魔術品』で、これを手にした者はあらゆる願いを叶える事ができるとされている。ただしその為には「サーヴァント」と呼ばれる使い魔を召喚・使役し、他の参加者を全て打ち負かして最後の勝者にならなければならない。
いわば聖杯を巡る魔術師同士の殺し合い。それが聖杯戦争である。
聖杯戦争では、サーヴァントと呼ばれる「使い魔」を呼び出すことが参加者となるための必要条件であり、同時に勝者となるための絶対条件である。
サーヴァントは、神話や伝承に存在する英雄―――つまりはアーサー王やヘラクレスといった人類史に冠絶した能力を持つ個人をそっくりそのまま呼び出して使役するもので、その能力に応じて7つのクラスを割り当てられている。
剣の英霊・セイバー。
槍の英霊・ランサー。
弓の英霊・アーチャー。
暗殺者・アサシン。
騎兵・ライダー。
狂戦士・バーサーカー。
魔術師・キャスター。
聖杯戦争の参加者は、このいずれかのサーヴァントと契約し、他のサーヴァントとその契約者を全て排除する事で聖杯戦争の勝者とならなければならない。
■聖杯戦争をプレイするルール
このルールは、完全にパラレルな第五次聖杯戦争をプレイする事を目的としている。
このため、以下のようなルールを設ける。
●背景
基本的な背景設定のみFateの本編に準拠し、登場人物はGM、PLの自由に設定してよい。
士郎の代わりにセイバーと契約するも良し、凛とキャスターのような原作とは違う組合せを作るも良し、全く違う登場人物とオリジナルのサーヴァントで聖杯戦争に参加しても構わない。
ただしあくまで『第五次』であるため、以下の設定に関しては原作に準拠するべきである。
・聖杯の中身は『この世全ての悪』に汚染されている
あらゆる願いを叶えるはずの聖杯は、第三次聖杯戦争の折に飲み込んだサーヴァント・アンリマユによって無限の悪性を内包した悪魔の願望器と化している。このため、この聖杯に願いをかけると、それがどんな純粋なものであっても多大な犠牲を払う形でしか成就しない。(例えば「彼と二人きりになりたい」と願えば、自分と相手以外の全人類を抹殺してしまうようなイメージである。)
PC達は、初めはこの事を知らない事とするのが適当である。故にシナリオの中で聖杯の正体が明らかになった時、彼らは大きな選択を迫られる事になるだろう。
●PCのルール
PCは、基本的には「サーヴァントのPC」とその契約者「マスターのPC」の二人一組とするのが望ましい。
また、マスターとなるPC同士は、既にお互いに知り合いである状態から始める事を推奨するが、お互いがマスターである事を教えあっている必要はない。
●サーヴァントの共通ルール
・エクストラスキルをインフィニティ・ブレイクに設定できる。
・マスターと同じシーンに登場していないとき、テンション値を0点として扱う。ただし「単独行動」の特技を持つキャラクターはその効果に従う。
・霊体化できる。霊体化すると、マスターと他のサーヴァント以外に存在を悟られる事無くシーンに登場することができる。ただし霊体化した状態では一切の行為判定を行えない。
なお、「セイバー」と「バーサーカー」は霊体化することができない。
●令呪のルール
令呪は、各々のマスターが持つサーヴァントに対する絶対命令権である。
令呪は、各マスターごとに3回使用できる。この回数はいかなる手段を用いても回復せず、同じサーヴァントと2度契約しても、使用回数は引き継がれる。
当然のことながら、自分が召喚した以外のサーヴァントを従わせる事はできない。
令呪の使用方法
令呪には、以下の4つの使用方法がある。
令呪は1シーンに1回、戦闘中ならば1ターンに1回使用することができる。
・サーヴァントの意に添わない命令を強要する
サーヴァントが「絶対にしたくない」と拒否する事柄を、無理矢理実行させることができる。
・サーヴァントをシーンに登場させる。
シーンに登場していないサーヴァントを瞬間的に呼び出すことができる。
戦闘中は、セットアッププロセスに使用した場合はそのラウンドから戦闘に参加できる。ラウンドの最中に呼び出した場合、そのラウンドは即座にクリンナッププロせずに移行する。(強大な戦力が明確な形で呼び出されたことで、一端仕切りなおしの形になる)
・サーヴァントをシーンから退場させる。
既にシーンに登場しているサーヴァントを、強制的に退場させる事ができる。
サーヴァントが回避判定に失敗した時にこの効果を使用し、ダメージを受ける前に戦闘から退場させる事ができる。また、この効果を使用するとき、他の特技等による「戦闘から離脱できない」という効果を無視する。
・サーヴァントの行動を成功させる
サーヴァントが行う行為判定の達成値を+10する。
この効果を使用するとき、通常は達成不可能な行動に対しても挑戦することができる。GMは自由に目標値を設定し、判定を行わせること(この目標値は20を目安にせよ)
例えば一瞬でビルの屋上まで駆け上がるとか数キロ先まで跳躍するといった判定は、通常は「不可能」として行わせないべきである。しかしPCがそうした判定を行いたいとした場合、GMは、令呪1つを代償として挑戦させることができる。
※偽臣の書について
令呪は、基本的に各々のマスターのみが持つ。ただしマスターが令呪を使用して、サーヴァントに対して「第三者の命令に従って欲しい」という命令をした場合、「偽臣の書」と呼ばれるアイテムが出現する。
偽臣の書を持つキャラクターは、そのサーヴァントに対し令呪1回分の効果を使用することができる。
偽臣の書はその名の通り書物の形をしていても構わないし、アクセサリーなどの他の物品の形状をとっていても構わない。
■サーヴァントの作成
聖杯戦争に登場する7種のサーヴァントは、以下の手順で作成する。
1・通常のキャラクターメイキングの方法でキャラクターを作成する。
2・1で作成したキャラクターに、さらに7つのサーヴァントクラスから一つを選び、その特技(3個)全てを取得させる。
●サーヴァントクラス一覧
サーヴァントを作成する場合、以下のサーヴァントクラスから一つを選ぶ。
・クラス制限
そのサーヴァントクラスを取得するための、クラスやクラスレベルの条件。
●サーヴァントクラス:セイバー 剣の英霊。安定した攻撃力と防御力を持ち、「最優」と称される。
・クラス制限 剣士のクラスレベル6以上
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●サーヴァントクラス:ランサー 槍の英霊。素早さとサバイバビリティに長けたサーヴァント。
・クラス制限 剣士のクラスレベル5以上
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●サーヴァントクラス:アーチャー 弓兵の英霊。優秀な「単独行動」の能力を持ち、マスターと別行動をとってもテンション値がダウンしない。
・クラス制限 狩人のクラスレベル5以上
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●サーヴァントクラス:ライダー 騎兵の英霊。その名の通り、騎乗によって本領を発揮する。
・クラス制限 なし
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●サーヴァントクラス:キャスター 魔術師の英霊。「陣地」では無敵に近い能力を発揮する。
・クラス制限 魔術師のクラスレベル5以上
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●サーヴァントクラス:アサシン 暗殺者の英霊。戦闘でも効果を発揮する隠密能力「気配遮断」を持つ。
・クラス制限 剣士かナイフ使いのクラスレベル5以上
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●サーヴァントクラス:バーサーカー 狂戦士の英霊。全英霊中最大級の攻撃力を、さらに「狂化」で増幅する。
・クラス制限 なし
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